新型コロナウイルス感染の拡大でWeChat Work, DingTalkの利用が急増
中国では春節休暇後も、企業や地方政府がウイルス封じ込めのため、従業員に在宅勤務を勧めている。中国情報サイト『Sixth Tone』によれば、テンセントやファーウェイなどの多くの大企業は、少なくとも2週間は自宅で働くことを求めている。上海など一部の都市や省では、人々は強制自宅隔離を命じられており、その期間は在宅で業務をすることになっている。
オフィスが閉鎖されているため、休暇明け初日となった2月3日には混乱が広がった。WeChatの姉妹アプリのWeChat Workの利用が急増し、ユーザーの集中でビデオ会議機能が一時的にパンクしてしまった。同様のアプリのDingTalkも、2億人以上のユーザーが一気にメッセージを送信しようとしたため、障害が発生したという(米CBS)。
ネット民の間では、まるで11月11日の「独身の日」を彷彿させる混乱ぶりだとジョークになった。需要に対応するため、DingTalkはサーバーを1万2000台追加した。また、ユーザーからのリクエストに応じ、急遽ビデオ会議用のキレイ加工機能を追加した。米ビデオ会議プロバイダーのZoomは、利用急増で株価が1日で15%も上昇したという(Sixth Tone)。